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甲南山手駅から歩いて3分、国道2号線沿いにある眼科です。

目は小さなボールのような形をしています。小さいながら外界から多くの情報を得て五感のひとつである視覚を司っています。
 目の表面の角膜を介して光を眼の奥にある網膜に送ります。最終的にその光信号が脳に伝えられ、私たちはものの形や色を判別することができます。
 網膜は、とても高度な組織であり神経の一部とされています。
 角膜は透明な組織で、光を目の中に送り込む窓口になり、その光を調節するしぼりのような役目を果たす虹彩、そしてレンズの役目を果たす水晶体、更にフィルムにあたる網膜からなっています。
 目の空洞部分にあたるところは硝子体とよばれ、若いときは透明なゼリーのようものが詰まっていますが年齢とともに液化してくるのが特徴です。
 しばしば目の構造はカメラに例えられるので、対照して考えてみていただけると想像しやすいかもしれません。
 小さいながらそれぞれ役割をもった部署があり、それぞれ炎症の起こり方も部署によって異なります。

物が見える仕組み

 たとえばリンゴを見てそれが何であるかを認識するためには眼球でとらえた視覚という刺激が視神経を通って脳の後頭葉に送られ初めて林檎と認識されます。そこで順番に物が見える仕組みをお話ししましょう。

カメラの役割をする眼

眼球の壁は3つの層からなっています。一番外側の膜が強膜、真中の膜を脈絡膜、内側の膜を網膜といいます。
強膜=白目のことを言います。眼球の前面で透明な角膜に続いています。
脈絡膜=血管が豊富で網膜への栄養補給をしています。前方で毛様体、虹彩に続いています。
毛様体にはカメラのレンズに当たる水晶体の厚みを変える筋肉があり、水晶体の厚みが変わることにより遠近の調節をしています。また水晶体や角膜を栄養している眼房水が毛様体で作られています。
網膜= 目をカメラに例えるとフィルムにあたる大切な膜です。ここで光を感じ視神経を通り脳に情報が伝わります。脳の視覚中枢に情報が届いて本当に見たことになります。
また眼球が2つあることにより立体視が出来、視野が広がります。

(上の図のを参考に)光は透明な角膜を通って硝子体という眼球の大部分を占める透明なゼリー状の組織を通過し網膜に達します。網膜に光があたっただけでは「見えた」とは言えません。網膜の視覚刺激が視神経を通り後頭葉の視覚野に届いて初めて「目が見える」ということになります。